GRP(Gross Rating Point)は、広告の到達度を示す指標で、「延べ視聴率」とも呼ばれます。テレビCMの効果測定によく使われ、広告の接触機会の総量を表します。GRPは「視聴率 × 放送回数」で計算され、例えば視聴率10%の番組で5回CMを流した場合、GRPは50となります。この指標は、広告キャンペーンの規模や効果を評価する際に重要な役割を果たします。
GRPのポイント
GRPの重要なポイントは以下の通りです。まず、広告の到達度を定量的に把握できるため、キャンペーンの規模を客観的に評価できます。また、異なる媒体や時間帯での広告効果を比較する際にも有用です。ただし、GRPは重複を含む延べ数であるため、実際のリーチ(unique reach)とは異なることに注意が必要です。さらに、GRPが高くても必ずしも効果的な広告とは限らず、ターゲット層への適切な到達や、クリエイティブの質も考慮する必要があります。デジタル広告の台頭により、より詳細な指標と組み合わせて評価することが重要になっています。