無回答誤差

無回答誤差とは、統計調査において、調査対象者が質問に回答しなかったことにより生じる誤差を指します。例えば、アンケート調査で一部の質問に答えない、または調査自体を拒否する場合がこれに該当します。無回答が発生すると、得られたデータが母集団を正確に反映しなくなる可能性があり、調査結果の信頼性や精度に影響を及ぼします。無回答誤差を最小限に抑えるためには、調査票の設計段階で回答しやすい質問形式を採用する、事前の説明やインセンティブを提供して回答率を向上させる、非回答部分に対して追跡調査を行うなどの対策が有効です。また、無回答者の特性を分析し、回答者との違いを考慮してデータの補正や推定を行うことも、無回答誤差の影響を軽減する方法として重要です。