工数は、作業や業務を遂行するために必要な労力や時間を数値化したものです。主に、プロジェクト管理や原価計算において使用される概念です。工数の単位は一般的に「人時」や「人日」で表され、例えば「5人日」は、1人が5日間かかる作業量、または5人が1日で完了する作業量を意味します。工数の特徴として、作業の規模や複雑さを客観的に把握できること、リソース配分や進捗管理に活用できること、コスト見積もりの基礎となることなどが挙げられます。ただし、個人の能力差や作業環境の違いにより実際の所要時間が変動する可能性があるため、適切な見積もりと管理が重要です。また、工数の削減は生産性向上の指標となりますが、品質との両立を考慮する必要があります。