クローズ型調査は、回答者に対してあらかじめ用意された選択肢から回答を選んでもらう形式の調査方法です。アンケートやマーケットリサーチなどで広く使用され、定量的なデータを効率的に収集するのに適しています。例えば、「はい」「いいえ」の二択や、「非常に満足」から「非常に不満」までの5段階評価などが代表的な形式です。
クローズ型調査の主な特徴は、データの集計と分析が容易であることです。回答の選択肢が限定されているため、大規模な調査でも短時間で結果を集計できます。また、回答者にとっても負担が少なく、短時間で多くの質問に答えられるというメリットがあります。ただし、選択肢の設計が重要で、適切な選択肢を用意しないと正確な情報が得られない可能性があります。回答者の本音や詳細な意見を捉えにくいという欠点もあるため、オープン型質問(自由回答)を組み合わせたり、「その他」の選択肢を設けたりするなどの工夫が必要です。