基本製品(ベーシック・プロダクト)とは、企業が提供する製品やサービスの中核となる基本的な機能や特徴を持つ製品のことを指します。消費者の基本的なニーズを満たすことを目的としており、付加価値をつけていない状態の製品を意味します1。
基本製品の主な特徴は、最低限の機能を備えている点です。消費者の基本的なニーズを満たす最低限の機能を持ち、比較的低価格で提供できる場合が多いです。カスタマイズの基礎となり、追加機能や付加価値サービスを加えるための基盤となります。新規市場への参入時に、まず基本製品を投入し、その後段階的に機能を追加していくことがあります。また、基本製品を軸に、様々なバリエーションや上位モデルを展開することができ、製品ラインの基盤となります。企業の製品戦略において重要な位置を占めており、消費者ニーズの変化や競合状況に応じて適切に設計・改良していく必要があります12。