企業組合とは、個人事業者や勤労者が資本と労働力を持ち寄って組合員となり、組合自体が一つの企業体として事業活動を行う組織形態です。中小企業等協同組合法に基づいて設立される法人格を持つ組織で、4人以上の個人で設立可能です。
企業組合の主な特徴は、組合員が共に働くことが前提であり、組合員の2分の1以上が組合の事業に従事する必要がある点です。組合運営に対する発言権は平等で、出資額に関わらず1人1票の議決権があります。多様な分野で活用され、介護福祉、託児所、地元特産品開発、ソフトウェア開発など幅広い事業展開が可能です。組合員の相互扶助を目的とし、特定の組合員の利益のみを追求することはできません。個人の経験やスキルを活かしつつ、協同で事業を行うことができる組織形態として、特に創業や地域活性化の場面で注目されています。