家計調査は、総務省統計局が実施する重要な経済統計調査の一つです。全国約9千世帯を対象に、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しています。この調査結果は、国の景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定やウエイト作成など、様々な政策立案や経済分析の基礎資料として活用されています。
家計調査の主な特徴は、その詳細さと継続性にあります。収支項目が細かく分類されており、消費動向を詳細に把握できます。また、長期にわたって継続的に実施されているため、経済や生活様式の変化を時系列で分析することが可能です。ただし、調査対象が限られているため、全体の傾向を把握するには適していますが、個別の事例を代表するものではありません。調査結果は、政府機関だけでなく、地方公共団体、民間企業、研究機関などでも幅広く利用されています。